2011年7月27日水曜日

ストレッチについての誤解

スポーツ選手で練習前にストレッチをしたり、又、そうする様に指導を受けている選手を沢山目にしますが、私は良いことだとは思えません。というのも筋肉には筋肉組織内の、筋紡錘と云う組織や筋肉が腱になって骨に付着する所にゴルジ腱と言われる組織があり、この組織が筋肉の状態を常に脳に情報として送っています。練習前にストレッチを行うと筋紡錘が引き伸ばされます。すると筋紡錘から脳に筋肉が今緩みすぎていると云う信号が送られます。すると脳は、筋肉を引き締めると断裂したりする危険があると判断して筋肉を緩める様に操作します。結果的に筋肉は緩むが、その状態では筋肉は、興奮出来にくい・・・つまり、本人は、筋肉が緩んで関節の可動範囲が増し、楽になったと感じるが、実は運動をしたときに力が入らない状態になってしまっているのです。この状態で運動をすると本人の感覚と筋力の差が、大きく開いているために思わぬ怪我をしてしまいます。それではどうすれば良いかというと
それはウォーミングアップです。筋肉は力を入れながら徐々に動かして負荷を掛けてゆくことで柔らかく力の沢山出せる状態になってゆきます。徐々に筋肉に負荷をかけながら、徐々に関節の可動範囲を広げて行くことで激しい運動に耐えられる強靭でしなやかな筋肉の状態に仕上げることが出来ます。是非試してみたください。